ケータイ小説は小説ではなく、新ジャンルだ!
 日販が、2007年上半期のベストセラーを発表。単行本フィクション部門でケータイ小説の書き手が5人もベスト10入りした。

 1位が『赤い糸(上・下)』メイ著(ゴマブックス)、2位『もしもキミが』凛著(ゴマブックス)、4位『今でもキミを』凛著(ゴマブックス)※「もしもキミが」の続編、5位『純愛』稲森遥香著(スターツ出版)、9位『クリアネス』十和著(スターツ出版)、10位『翼の折れた天使たち 星』Yoshi(双葉社)

 ケータイ小説の火付け役は10位入りのYoshiが書いた『Deep Love』だった。この時は本屋で立ち読みし、ビデオも借りてみたが、ようわからんという印象しかなかった。この当時、こんなのは一時的ブームであろうと思っていたが、ここに来て売れる本の中にこぞって踊りでている。
 
 しかし、このケータイ小説を買った人は、「本を読まない中高生が9割」らしい(ゴマブックスの佐藤真由美氏)。同じようにスターツ出版の山下勝也氏「本を1冊も読み通した経験がない人が買う」と言っている。ということは、配信されるケータイ小説をケータイで読んでいて、記念に本を買うという人たちではなかろうか。アマゾンでケータイ本を調べたら、「この人たちはこんな本買ってます」と出るがすべてケータイ本だった。恐らく、ケータイ小説をケータイで読む→ケータイ小説の本を買う→他のケータイ小説も買ってみる→ケータイ小説以外の同世代の作家の小説にも興味をもって買う。という流れまでいくのか? それとも、ケータイ小説どまりで終わるのか?

 少し不安になったことが一つ。中高生たちは、ケータイ小説を本屋で買うのだろうか? それともやはりケータイで買うのだろうか? できれば、本屋さんに行って、ケータイ小説以外の本も手にとってもらいたいものだ。

 このケータイ小説を生み出しているモバイルサイトが『魔法のiらんど』。今このサイトでは、100万タイトルのケータイ小説が蠢いている。まぁ、量が質を凌駕するなら、ベストセラーにこのケータイ小説が躍り出てきたのもわかる。

 いやいや、そんなアホな!! 芥川龍之介の小説を読んで、阿部首相ではないが、ひしひしと美しい日本語を感じる私としては、このケータイ小説はやはり小説とは呼べない違うジャンルのものであるといいたい。(雅)

 

テーマ:文学・小説 - ジャンル:小説・文学

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック